私は新卒で入社した大手のSIerを入社して3年で退職しています。
あの頃は毎日が本当に辛く、気づいたら涙が流れていたということも珍しくありませんでした。
毎日終電近くまで残業をして疲れて帰って来ても、障害対応で深夜に起こされることもしばしば、休みの日に遊んでいても電話が鳴って対応を求められることもしばしば、本当に心が休まる暇もありませんでした。
- SEの仕事が辛い!きつい!しんどい!
- 毎日残業だらけで忙しいすぎる!割に合わない!
- 仕事がつまらない!全くやりがいを感じない…
- ブラック企業に入ってしまった…
- もっとワークライフバランスを取れた働き方がしたい
- 鬱病で先輩が会社に来なくなった
- デスマ続きで肉体的にも精神的にも疲れた
- もう限界だ…
特にSIerで働いたことがある方は誰しもが、上記をような気持ちを頂いたことがあるのではないでしょうか。
過去の私もきっといまこの記事を読んでいるあなたと同じでした。
仕事に行きたくないという理由は人それぞれだと思いますが、どんな理由であろうとも、あなたが「仕事に行きたくない」「会社辞めたい」と思うほどに追い詰められている状況であるなら、その気持ちは尊重されるべきです。
Contents
プログラマーの仕事辞めたいは甘えなのか?

私は過去に死ぬほど仕事を辞めたいと思い、鬱病のような症状を発症しながらも、なかなか行動出来ないでいました。
「この気持ちは甘えなんじゃないか」と常に自分の中で葛藤があったからです。
SIerの仕事をしていると納期に追われて徹夜をすることや、夜勤もままあるし、障害対応で深夜の2時〜3時に起こされることもあります。休日だっていつ電話が鳴って呼び出されるか分かりません。
SIer業界でプログラマーとして働くならこれぐらい当たり前かもしれませんが、私はこの生活をずっと続けるのは絶対に嫌でした。
また、私はSIerとしての精神的な負担にも耐えられませんでした。
大規模なシステムになればなるほど、システムが止まった時に与える影響は計り知れないので、非常に大変なんですよね。
顧客からしたらシステムは動いて当たり前なので、動いていても褒められることはないが、止まると罵声が飛んで来ることもままあります。
しかも無事にシステムをリリース出来たところで私は何の喜びややりがいも感じなかったんですよね。
大規模すぎてユーザーの顔も見えず、直接的には感謝もされないので、世の中の役に立ってはいるんですが、私個人としては常に満たされない気持ちでいました。
社内でもシステムを構築する際に、要件定義したり、設計書を書いたり、テストをする際に徹底的に詰められる。
システムを動かすというのはシビアなことなので、それぐらいストイックに取り組むのは品質を守る上で大切なことだけど、それによっては多くの人間は精神を病んで会社に来なくなったし、私もそこまでして組織にコミットしようという気にはなれませんでしたね。
プロジェクトが炎上している場合など、毎日深夜の2時〜3時まで働くということもあったし、次々と精神を病んで会社に来なくなる人が現れるということも体験しました。
システムエンジニアの世界では「病んで会社に来なくなる」というのは珍しいことではないですが、こんな業界が他にあるでしょうか。プログラマーあるあるだよねで笑ってる人もいましたが、私はそんな働き方は絶対に嫌だし、あるあるで済ますことは出来ませんでしたね。
システム障害が起きてしまうと障害を解決するまでは帰れないし、結婚式の前日に障害が発生して朝まで徹夜で障害対応をして、そのまま結婚式に行って奥さんにブチ切れられたというような話も先輩の激務自慢話として聞きました。
私はその話を聞いて笑うことはできず、死んでもそうはなりたくなかったです。
大学受験では必死に勉強をしていい大学に入り、就職活動も必死に頑張りやっと掴み取った内定で入った会社なのでそう簡単に辞めたくありませんでした。
しかし、何度シミュレーションを行ってもこの会社で働いて幸せだと感じている自分を想像出来ませんでした。
何度も辞めようと思ったけれど、辞めるのは逃げなんじゃないか…、辞めたらいつか後悔するんじゃないか…取りあえず3年続けたらまた違う景色が見えて来るんじゃないか…
ここまで追い詰められていても、私は行動出来ませんでした。
プログラマーを辞めたい気持ちは甘えではないと確信した

私は体調を崩して休職してからも「何とか3年は続けないと…」と世間一般で言われている言葉に洗脳されていたため、しばらくして復職して3年間続けました。
しかし、3年続けたところで何も変わらりませんでした。
そこでようやく自分が仕事辞めたいと思った気持ちは甘えでもなんでもなく、これが自分の価値観であることに気付きました。
そう気付いたところで、私は会社を辞めました。
私はかつてどれだけ苦しくても、周囲の皆頑張ってるんだし自分も頑張らなきゃ…と無理をし続けた結果、最終的には体調を壊してそれ以降プツン!と糸が切れたように頑張れなくなりました。
一度潰れてしまうとそう簡単には復帰出来ません。
私は会社を退職した後も、しばらくは自分が元気だなと感じることはなく、無気力のまま毎日を過ごしていました。
鬱病の症状から回復するまでに、約2年という膨大な時間を失いました。
これが仕事辞めたいは甘えという言葉に振り回された結果です。
最近「死ぬくらいなら会社辞めれば」という本が売れているらしいです。昨年の電通社員の自殺以降、こういった事件が注目されるようになりましたが、それでも相変わらず「仕事辞めたいは甘え」とか言う人がいます。
人それぞれ考え方や価値観が違うので、他の人が当たり前のように出来ることも、あなたに取っては当たり前ではなく苦痛すぎることかもしれません。
他の人と同じように頑張れない自分をどうか責めないで下さい。
プログラマーを辞めたいと思ったら

誰にも相談出来ずにここに辿り着いたあなたは、きっと軽い気持ちで辞めたいと思っている訳ではないと思います。
ただ、ここからどうしたらいいか分からない。
そんなあなたの背中を押すきっかけになればと思い、全身全霊の思いを込めて、いまこの記事を書いています。
プログラマーを辞めたいと思っている人は、まずは自分がどうして辞めたいと思っているのか理由を整理してみて下さい。
- 残業時間100時間超えなんて当たり前の社風なのが辛い
- 毎日上司に詰められ続けるのが辛い
- 終電帰りでも深夜に障害で会社に呼び出されるのが辛い
- 障害対応で休日にも呼び出されるのが辛い
- 仕事に全くやりがいを感じないのが辛い
- 先輩社員みたいになりたいと思えないのが辛い
- 社内でのキャリアが描けないのが辛い
- 忙しすぎて何のために生きているのか分からないのが辛い
私が例として挙げただけでもこれくらいありますが、これらの原因があなたの努力で解消できるのかどうかを考えてみて下さい。努力したところで変えられないのであれば、もう環境を変えるしかないのです。
環境を変えるのは勇気のいることです。
特に大企業に就職している人なら尚更だと思います。私もそうだったようにレールを踏み外れるのが足が震える程怖いんです。
しかし、私は就職活動で第一志望だった大企業を退職して、もう5年以上が経ちますが、辞めて後悔したことは一度もありません。
なので、勇気を出して一歩踏み出してみて下さい。
私は会社を辞めた後どうしたらいいか分からずに、しばらくは派遣で働いたり、社内SEとして働いたりしていましたが、最終的にいまはフリーランスのプログラマーになって働いています。
私自信だいぶ遠回りしたので、その経験を元に辞めた後の働き方についてまとめていますので、どうしたらいいか分からない方は参考にしてみて下さい。
プログラマー辞めた後の転職先・職種について
①社内SEに転職する

プログラマーの転職で最も一般的な方法は「社内SEに転職すること」です。
月100時間を超えるような残業が慢性的に続いていたり、障害対応によって休日・夜中にも会社に呼び出され眠れなくなるなどの激務で悩んでいる場合は「社内SE」という選択肢がおすすめです。
社内SeはSIerからの転職先として非常に人気で、納期に追われてシステムを開発することもほとんどなり、比較的まったりと働くことが出来ます。私も社内SEとして働いていた期間がありますが、仕事の負荷は全然違いました。
「社内SE」に興味がある方は、まずは転職サイトに登録して案件を探してみたり、エージェントに相談してみて下さい。個人的におすすめの転職エージェントは大手の「マイナビエージェントIT」ですね。
より詳しく知りたい人は、以下の記事におすすめの転職エージェントを詳しくまとめていますので参考にしてみて下さい。
▼【関連記事】システムエンジニア・プログラマーにおすすめのIT転職サイト|転職エージェント比較ランキング

▼【関連記事】SIerからの転職先に社内SEが人気の理由|激務に疲れたエンジニアには社内SEがおすすめ

②WEB系エンジニアに転職する

プログラマーの転職先でもう1つ人気なのは「WEB系エンジニアに転職すること」です。
WEB系エンジニアは「仕事がとにかく楽しくない、やりがいを感じない」という人におすすめの働き方ですね。
業務系のシステムってそもそも基本的に定型的な処理をするだけなので、あまりシステム開発に夢がないんですよね。ただ入力したデータを登録して表示したり印刷したりするくらいですよね。
そして、SIerの場合は、上流工程が要件をまとめて設計書を書いてレビューを行うだけ、下流でプログラマーが設計書の通りプログラムを書いてテストするだけ工程毎に区切られているため、それぞれが一部だけを担当しているので、やりがいが感じられないという人が非常に多いです。
しかし、WEB系の場合はこのようなウォーターフォール開発ではなくて、アジャイル開発で開発を行うため、スピーディで柔軟に開発が行えるため、SIerのように数行のコードを修正するのにどれだけ時間掛けるんだよ…というようなストレスもなく、サービスを作っている感じがしますね。
WEB系の場合は、最新の技術に触れることも多いので、いま話題になっているサービスの運用に携われたりするのでそれだけで楽しいと思いますね。
先程も言いましたが、IT業界の転職なら個人的には「マイナビエージェントIT」がおすすめなので、WEB系エンジニアに興味がある人は、まずは転職エージェントに登録して、求人情報を見て見たり転職コンサルタントに相談してみましょう。
より詳しく知りたい人は、以下の記事におすすめの転職エージェントを詳しくまとめていますので参考にしてみて下さい。
▼【関連記事】システムエンジニア・プログラマーにおすすめのIT転職サイト|転職エージェント比較ランキング

▼【関連記事】SIerからの転職先にWEB系エンジニアが人気の理由|業務系開発が楽しくないエンジニアにはWEB系がおすすめ!

③フリーランスエンジニアとして働く

いまは「フリーランスプログラマーとして働く」という選択肢もあります。
過去の私がそうだったように、フリーランスで働くなんてイメージが沸かないという人も多いかと思います。
しかし、いまは「レバテックフリーランス」や「ギークスジョブ
」のようなフリーランスエージェントが営業を代行してくれるので、私達は営業をしなくても、まるで派遣のように簡単に働くことが出来るんです。
なので仕事がなくなるという不安も全くありません。
フリーランスになるのってもの凄くスキルが必要なんじゃないの?と思うかもしれませんが、プログラマーとしての実務経験が2〜3年もあれば、月60万円程度の案件なら十分に受けることが出来ます。

月100万円近い単価の案件もごろごろ転がっているので、上級プログラマーを目指してスキルを磨いて行けばこういった案件を受けながらフリーランスとして生活していくことも可能になります。

フリーランスの働き方については以下の記事でより詳しく説明していますので、興味のある方は合わせて読んでみて下さい。

④派遣プログラマーとして働く

短期間で辞めてしまった場合や、頑張るのに疲れてしまったという人は「派遣プログラマーとして働く」のもいいと思います。
私も実際疲れてしまっていたので「リクルートITスタッフィング」を利用して派遣からリスタートしました。
派遣で働く場合は、最低限言われたことだけやっていれば良く、正社員のように結果にコミットさせられることもないので、精神的にはすごく楽でかなり良いワークライフバランスで働くことが出来ます。
ずっと派遣社員のままでいるのはかなりリスクが高いですが、いまはスキルを身に着けてフリーランスになることも出来ますし、社内SEやWebエンジニアとして転職するという方法もあります。
その先を見据えて一時的に「派遣プログラマー」という選択肢を選ぶのであればそれは非常に合理的ですし恥ずかしいことではありません。
私が退職した時は一時的にアルバイトでもいいかなと思ったんですが、アルバイトだと時給900円程で、派遣で事務だと1300円程、派遣でもSE職だと時給1800〜2000円が相場だったんですよね。
それを見たら派遣でSEやるのも悪くないかなと思って挑戦してみたのですが、派遣SEは意外と良かったですね。
ずっと派遣でいるのは不安なので、いまはフリーランスになりましたが一時的に派遣をやるのは全然ありだと思います。
派遣で働くメリット・デメリットや私が実際に利用したおすすめの派遣会社については以下の記事で詳しく書いているので参考にしてみて下さい。
▼【関連記事】派遣で働きたいシステムエンジニア・プログラマーにおすすめのIT派遣会社5選!

⑤異業種に転職する

過酷な思いをしたのであれば「もうSEを続けるのは嫌だ!」と思い異業種に転職を考える人も多いかと思います。
あなたがまだ20代ならば異様種に転職することも可能なので、早めに見切りをつけて行動するという選択肢もありだと思います。私の知人にもどうしてもIT業界が合わないと感じて異業種に転職した人もいます。
30代以降の場合は、基本的には全くの異業種への転職はかなり難しいです。営業などあまり人気のない職種にしか転職できないあげくに年収などの待遇も下がるのでよほどの覚悟が必要ですね。
なので、30代以降の場合はこれまでの自分のキャリアを活かして、社内SEやWEBエンジニアになるというのは最もリスクの低い転職方法ですね。
プログラマーから異業種に転職したいという人のおすすめエージェントは、以下にまとめていますで参考にしてみて下さい。
▼【関連記事】IT業界から異業種に転職したい人におすすめの転職エージェント比較ランキング

プログラマーを本気で辞めたいならまずは行動しよう

私がまず伝えたいのは「無理をしないで欲しい」ということ。その上で、毎日が辛くていまにも死にそうなプログラマーの方は、勇気を出して是非一歩踏み出してみて下さい。
私もそうでしたが、プログラマーの人は非常に慎重な人が多いためなかなか行動に写せません。
「辞めたい」「辛い」と言っていても、なぜかいつまでも会社に居座り続けて、気付いた時にはもう転職できない年齢になっていることも珍しくありません。そうなったらもう絶望的です。
いますぐに転職する必要はありませんが、一人で悩んでいるだけではいつまで経っても解決しないので、まずは転職サイトや、フリーランスエージェントに登録して、コンサルタントに悩みを相談してみて下さい。
一歩でも現状を変えようと踏み出すことが大事です。
幸いにもエンジニアの場合、選択肢はたくさんあるので、いまのあなたに一番あった働き方を選択することがベストだと思います。
個人的には転職なら「マイナビエージェントIT」、派遣なら「リクルートITスタッフィング」をおすすめしていますが、大手のエージェントであれば基本的なサービス内容はそこまで大差はないので、まずは登録して使ってみてサイトの使いやすさだったり、担当コンサルタントの相性を見て決めたらいいと思います。
私が転職活動を始めた時も、最初に登録した転職サイトの担当者がやや頼りない感じがしたので最終的には他のエージェントを使ったので、まずはそこまで気負わずに使ってみるといいんじゃないかなと思いますね。
この記事を読んでくれたあなたが、自分に合った働き方を見つけて、生き生きと働けるようになることを応援しています。
