プログラマーの仕事がつまらない、楽しくない、やりがいを感じられなくて悩んでいる。
上記のような悩みを持っている人向けの記事です。
この記事を書いている私は情報系の大学でプログラミングを学び、新卒でプログラマーとして就職したのですが、どうにも仕事を楽しめずに悩んでいました。
大学生の頃にプログラミングを勉強して、個人でWebサイトを作ったり、アプリを作ったりするのは好きだったし、当時はプログラミングが楽しいと思っていました。
しかし、いざ就職してみると何かが違う。楽しくない。
とは言え、せっかく入った大企業を簡単に辞めたくはなかったですし、仕事を楽しめるようになりたかったので、自分なりに改善策を考えて努力をしてみましたが当時はどうにもできませんでした。
そこから転職しつつ色々と試行錯誤した結果、いまでは仕事を楽しいと感じられるようになり、あの時仕事を「つまらない」「やりがいを感じられない」と感じていたのも無理なかったなと客観視できるようになりました。
なので、今回はこんな私の実体験から、やりがいを感じられるようになるにはどうすればいいかについて詳しく解説してみようと思います。
Contents
プログラマーに限らず、仕事にやりがいを感じられるかどうかは5つの要素で決まる

過去に何かしらの本で読んだのですが、心理学的には、仕事にやりがいを感じられるかどうかは以下の5つの要素で決まるそうです。
①自律性
仕事をどれだけ自分でコントロール可能かと言うこと
やりがいを感じる要素の1つ目は自律性です。仕事を自分の力でコントロールできればできるようになる程やりがいが感じられると言うことです。
新人の頃は分からないことが多買ったり、言われた仕事をやるばかりなので、この自律性が低いため、楽しくないと感じる人がほとんどですが、ある程度経験を積むと、この自律性が上昇してやりがいを感じやすくなります。
これは誰もがまあそれはそうだよなと納得してくれると思います。
②多様性
仕事の内容に幅があるか、色んな仕事ができるか
やりがいを感じる要素の2つ目は多様性です。仕事の内容に幅がないのと、色んな仕事をやらせてもらえるのだったら、後者の方が満足度は上がりますよね。
人によっては色んな仕事をやるのはしんどいし単純作業でいいと思っている人もいるかもしれませんが「そっちの方が楽でいい」ということはあっても、やりがいと言う意味で考えると、やはり仕事に幅があるかと言うのは大事になってくると思います。
③難易度
仕事の難易度がちょうど良いか
やりがいを感じる要素の3つ目は難易度です。
簡単すぎてもつまらないですし、難しすぎてもしんどくて疲れてしまうので、ちょうど自分にあった仕事をやっている時はやりがいを感じやすくなります。
これもまあ当然ですよね。まともな会社なら基本的にはその人に合ったレベルの仕事を振ってもらえるはずですが、人員不足だったりすると、レベルに合っていない無理な仕事をしているとやりがいが感じられなくなります。
④全体性
仕事の最初から最後まで関われるかどうか
やりがいを感じる要素の4つ目は全体性です。ほとんどの会社員が仕事をつまらないと感じてしまう最も大きな要因がこれだと思っています。
基本的に会社は誰かが抜けてもしっかりと回らなくてはいけないですし、そうでない組織はやばいのは誰もが分かると思います。
難しい仕事を誰でもできるようにするためには仕事を細分化することが必要ですが、そうすると仕事の一部にしか関われないので、自分の仕事だと言う意識が弱くなり、個人の責任感も弱くなり、やりがいも感じにくくなります。
⑤仕事への反応
仕事の成果をしっかり確認できるか。適切なフィードバックがあるか。
やりがいを感じる要素の5つ目は仕事への反応があるかどうかです。自分の成果がしっかり確認できたり、自分のしたことが誰かに感謝されたりすることでやりがいを感じられるようになります。
これも言葉にしてみれば当たり前ですが、自分の仕事が誰か役に立っている実感がないと言う会社員の人は実際かなり多いと思います。
プログラマーが仕事にやりがいを感じられない理由

「全体性」がないからシステムを作るのが楽しくない
現在プログラマーとして働いている人の中にも、システムが完成しても全く達成感を感じられないという人もいるかと思います。
現に過去の私がそうでした。
これはさっきの5つの要素で分析すると全体性がないからです。新人の方はこれにプラスしてまだ自律性もなければ多様性もないのでより楽しくないんじゃないかなと。
大学生の頃はプログラミングが楽しいと思っていたのに、社会人になってからシステム開発をするのが全く楽しくないと感じている人は、きっと今挙げた3要素が原因になっているはずです。
下流工程だけをやっていてもつまらないのは当たり前
プログラマーの中でも仕事にやりがいが感じられない、仕事が楽しくないと言う人は、SIerで働いているに多いと思います。なぜならSIerでは大規模開発を行うため「上流工程」「下流工程」で完全に分業の体制が取られるからです。
上流工程を担当するエンジニアは設計書を書いて進捗管理するだけですし、下流工程を担当するプログラマーは設計書を通りにコーディングをするだけなので「自分でシステムを作っている」という実感が得られにくいです。
仕事への反応がほぼない
プログラマーの仕事(特にSIerの場合)は日々の仕事で、システムを利用するユーザーから感謝されることがほとんどないのもやりがいを感じにくい要因だと思います。
SIerの場合、顧客となるのは企業のシステム担当の社員から感謝されてもそこまで嬉しくはないですし、本当に知りたいのは自分が実際に開発に携わった機能を使っているユーザーの声だったりしますよね。
でも実際にシステムを利用している人は全国各地にいて、リアルなフィードバックが得られなかったりします。この「ユーザーとの距離が遠い」のも原因でやりがいを感じにくい理由かなと。
プログラマーの仕事にやりがいが感じられないなら環境を変えよう!

現状のプログラマーの仕事にやりがいを感じられないのであれば環境を変えることをおすすめします。
私はつまらない!楽しくない!と思いながら3年間働きましたが、嫌々働いていたのでほとんどスキルも身につかないまま結局転職することになりました。ただ耐えるだけの仕事に意味はありません。
まずは社内で色々と試行錯誤してみるのもいいですが、変えられるくらいだったらもうとっくに変えていると思うし、なかなか難しいかなと。SIerから転向するのであればWeb系のプログラマーがいいと思います。
全体性が高いので自分が作ったという実感が得やすい
システムエンジニアの仕事にやりがいが感じられない人は、Web系のエンジニアとして転向するのがおすすめです。
Web系の方の場合は、一人のエンジニアが上流工程から下流工程までが携わることが多いですし、工程毎に分かれているウォーターフォールモデルではなく、アジャイル開発が中心なので柔軟な開発が可能です。
そのため、SIerとはスピード感も異なり、自分でシステムを作っているという実感が得られやすいのが特徴です。
顧客との距離も近いので楽しい
Web系の仕事は顧客やユーザーとの距離も近いので、反応がダイレクトに返ってきてやりがいを感じやすいです。
業務系のシステムと違って、デザインが洗練されていたり動きがあったりと、見た目にも華があるのでより制作側としても楽しいです。
服装や働き方が自由な会社が多い
自由なイメージに憧れてIT業界を目指そうと思った人も多いと思いますが、気づけばSIerに入ってしまい、毎日スーツを来て、疲れたおじさん達に囲まれながら仕事をしている人も多いと思います。
しかし、Web系企業は本来のIT業界のイメージで通り、服装や働き方の自由度が高い会社も多く従業員満足度も高く、そう言った点からもおすすめです。
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プログラマーの仕事にやりがいを感じられないなら行動すべき!

プログラマーの仕事にやりがいが感じられない場合は、まずは最初に説明した5つの要素を踏まえて、今後自分がどうすうべきかじっくり考えてみて下さい。
私はSIerで働いていては「やりがいを感じられない」「自分が幸せになれるとは思えない」と感じたので、直感を信じて行動しました。
大企業にいた頃は全くシステム開発の仕事に楽しさややりがいを見いだせなかった私ですが、Web系に転向して、規模が小さくユーザーとの距離が近い案件に関わるようになってからは「自分で作ったシステム」という実感を感じられるようになり仕事が楽しくなりました。
なので、プログラマーの仕事にやりがいを感じられない場合は、働き方を変えてみるというのも一つの選択肢です。
私も大企業を辞める時は怖かったですが、転職サイトに登録してエージェントに相談して話を聞いてもらっていたら、転職した方が前向きに働けそうだなと思い、勇気を出して一歩踏み出しました。
いまとなっては本当にあの時行動して良かったなと思います。
ずっと画面の前で悩んでいても前には進めないので、悩んだらまずは友人に相談するなり、転職エージェントに登録してみるなり、行動を起こしましょう。
行動することでまた見えてくる世界がきっと変わるはずです。
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